話し手

浅山先生

社会保険労務士/エフピオ代表

慶應義塾大学法学部卒業。1995年11月1日に前身となる浅山社会保険労務士事務所設立。その後2020年10月28日に社会保険労務士法人エフピオを設立。

聞き手

リクライブ二宮

リクライブ編集長

「台本なし一発撮り」でつくる採用広報コンテンツ制作『リクライブ®』編集長・デザイナー。

隠れ家的フレンチ「キイジーヌ」から放送

今日はちょっと特別な回です。場所がね、いつもと違うんですよ。ここ、千葉市中央区新宿ってところにある「キイジーヌ」っていうお店なんです。
僕がたまに食事しに来るんですけど、ここのマスターが実は「運がいいラヂオ」を聞いてくれてて。せっかくだから今日は二宮さんと一緒に、ここから収録してます。

本当に隠れ家すぎてびっくり

ここ、ほんとわかりづらいんですよ。タクシーで来たんですけど、住所では着いたのに「え?どこが入口?」ってなって。ぐるぐる回っちゃいました。
まさに“隠れ家”って感じ。これね、初めて来る人はみんな戸惑うと思う(笑)。でも、それがまたいいんですよね。隠れ家で始まるラジオ、いいじゃないですか。

マスターにはこのあと登場してもらうんですけど、実は「出たい」とは言ってないんです。でも僕が勝手に「せっかくだし出てもらおう」と思ってお願いしたんです。
お支払いとかはできないですけど、出演料はおいしいお酒と笑いで、ってことで(笑)。じゃあそろそろマスターに登場してもらいましょうか。

食材へのこだわりと仕入れの工夫

お店の名前「キイジーヌ」っていうのは、フランス語で“料理”を意味する「cuisine」と、千葉の「C」を組み合わせた造語らしいです。
マスター的には、フレンチっていうよりも千葉の素材にこだわった“千葉料理”って感じでやってるって。確かに形式はちょっとフレンチだけど、中身はめちゃくちゃ自由で千葉愛あふれる料理ですね。

驚いたのが、メニューに使われてる食材も調味料も、全部千葉産。しかも、毎日内容が変わるんですよ。入ってくる食材次第で変わるっていうのがすごい。
こだわりとかっていうより、それが“普通”だと思ってやってるみたい。メニューに日付も書かれてて、その日限定の味が味わえる。これは本当に面白いですね。

ステッカーから始まったラジオとの縁

マスターがラジオを聴き始めたきっかけがまた面白くて。初めて来たときに僕が渡した「変なステッカー」、びっくりマンチョコのシールみたいなやつなんですけど、それをきっかけに聴いてくれるようになったみたいで。
しかも、過去回までさかのぼってくれたらしくて、貝渕さんが出た回も聴いたって言ってました。

マスター、かなりのヘビーリスナーで、「エフなピーポー」まで聴いてるって言うんですよ。耳が寂しいからって。
料理しながらずっと何かかけてるみたいで、その中のひとつに僕らのラジオがあるって、めちゃくちゃ嬉しいですよね。
「二宮さんは男前な声してる」って褒めてもらいました(笑)

千葉出身の料理人・マスターの歩み

マスターの名前は上月さん。千葉出身で、以前は結婚式場やホテルで料理をしてたそうです。もうずっと料理一筋って感じですね。年齢を聞いたら53歳って言ってたんですけど、見た目はもっと若く見える。
僕はてっきり47くらいかと。やっぱり好きなことやってる人って若々しいんですよね。

料理って、好きじゃないと絶対できないですよね。マスターも「料理人はみんな頭おかしい」って笑ってましたけど、わかる気がします。昔はとくにハラスメントがひどくて、いわゆる“鬼の世界”。
先輩の言うことは絶対、物が飛んできたりするのも当たり前。でもそれでもやり続けてきたのは、やっぱり料理が好きだからなんだろうなって思います。

「得意料理は?」ってよく聞かれるけど、料理人って基本なんでも作れる人たちなんですよ。マスターも「ジャンルで言えば洋食系が多いけど、基本なんでもやる」って言ってました。
実は好きな食べ物はお好み焼きとか焼きそばとか、ソース味の“茶色いもの”らしくて(笑)。ギャップがあって面白いですよね。

料理人だからって、すごくストイックに研究のために外食してるわけじゃないみたいで。「食べたいから行く」っていうのがすごくいいなって思いました。
もちろん、他店の味が気になることもあるけど、根底にあるのは“食べるのが好き”っていう純粋な気持ちなんですよね。それって、料理を続ける上ですごく大事なことじゃないですか?

料理人が主役のドラマって結構ありますけど、マスターはあんまり見ないらしくて。「昔は『王様のレストラン』とか見てたけど、今は同業だとツッコミたくなるから見ない」って。
確かにね、現場知ってるとドラマの中の“あるある”が逆に気になって楽しめなかったりするんですよね。そういうの、ちょっとわかります。

こだわりは“千葉の食材”

マスターのこだわりって、意外にも「ない」らしいんです。でも話を聞くと、あるんですよね。「その日その日で届く千葉の食材を使って料理する」っていうスタイルが、実は最大のこだわり。
ネットで調べて取り寄せるとかじゃなくて、地元の農家さんとのつながりを大事にして、自分の足で探していく。それって、ものすごく丁寧な仕事じゃない?

「食材はスーパーで仕入れた方が楽でしょ?」って言われるかもしれないけど、マスターにとってはそれが“普通”じゃないみたい。たとえ手間がかかっても、自分で見て選んだ食材で料理することに価値がある。
効率より、感覚とか人とのつながりを大切にしてる。その姿勢が、料理にもちゃんと現れてるんだと思います。

驚いたのが、ここのメニュー、料理名がないんです。書かれてるのは「その日に使う食材」だけ。例えば「ベニハルカ・ウニ・トリュフ」とかね。それを見て、どんな料理が出てくるか想像してもらう。
名前を考えるのが面倒くさいっていうのもあるらしいんだけど(笑)、そのぶん“想像の余白”があって楽しいなって思いました。

「名前なんて考えてる時間がもったいない」っていうマスターの考え、潔くてすごく好きです。形式に縛られず、でも料理にはちゃんとこだわってる。
発想が柔らかくて、自分が楽しいと思えるやり方をしてる。そんな自由な空気感が、お店全体から感じられるんですよね。ラジオじゃ伝わりきらないのがもどかしいくらいです。

メニューに料理名がないから、「これは何が出てくるんだろう?」ってワクワクするんです。例えば、「黒鯛・パクチー・ソラマメ」とか「ウニ・トリュフ」って食材が並んでて、それだけで妄想が膨らむ。
しかも、どれも千葉のものばっかり。ギャップを楽しむというか、想像を超えてくる料理に出会えるのが、すごく魅力的なんですよね。

「もうメニュー名考えるのムリ!」って言ってたけど(笑)、実際はそれだけ味に自信があるってことだと思うんです。料理名でイメージを固定しないことで、より自由に味わってもらえるっていうか。名前に頼らず、素材と味で勝負してる。そのスタンスが、すごくかっこいいなって思いました。

僕が「コールラビって何ですか?」って聞いたときに、「ラビット関根とは違いますよ」って返されたの、地味にじわじわ来ました(笑)。
食材の知識もそうだけど、ちょっとしたユーモアを交えて話してくれるのがマスターの魅力なんですよね。こういう雰囲気も含めて、このお店の居心地のよさにつながってると思います。

お店の場所は、千葉市中央区新宿。「誠料理」っていうスタイルで、千葉の魅力がぎゅっと詰まってる。素材も味も空間も、全部が地元に根ざしていて、なのにすごく洗練されてる。
僕はまだまだ勉強中だけど、このお店のように“地に足がついた表現”ってやっぱりいいなと思います。ぜひ皆さんにも一度足を運んでほしいです。

締ご飯は長く、楽しく

ちなみに、ここでの食事って結構長いんですよ。4〜5時間かけて、ゆっくりゆっくり楽しむスタイル。せかせかしてないのがいい。おいしいものをじっくり味わって、ゆったりした時間を過ごすって、すごく贅沢じゃないですか?
それも含めて“体験”なんだと思います。マスターの料理も、空間も、全部でひとつの物語。

今日はヘビーリスナーとしてマスターが登場してくれました。Fなピーポーまで聴いてくれてるって、本当にありがたい。こうしてリスナーさんとリアルに会えるのも、ラジオの面白さですよね。
声の向こうにちゃんと人がいるんだって感じられて、僕もすごく励まされます。あらためて、ありがとうございます。

最後に、いつも通り「いってらっしゃい」で締めました。たとえ夜でも、関係ないです(笑)。なんかこの言葉を言うと、ラジオが終わったな〜って気持ちになるんですよね。
聞いてくれてるみんなの背中をちょっとでも押せたら、それだけで嬉しいです。今日もご視聴ありがとうございました。元気よく、いってらっしゃい!

「エフピオ浅山の運がいいラヂオ」は、社会保険労務士法人エフピオの代表浅山がお届けするおめでたい雰囲気のPodcast番組。浅山がエフピオのことや日々の考え、思いをありのまま話したり、たまにはスペシャルなゲストを招き、エフピオを深掘りしていきます。

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