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自宅兼事務所から始めた社労士開業の道
浅山さんが30歳で開業した当初は、自宅を事務所としてスタートしました。お金がなく、事務所は借りられず、妻が電話番として協力してくれながらの二人三脚の経営。千葉県の袖ケ浦という、知り合いもほとんどいない土地での開業だったため、新聞広告の求人情報を基にDMを送るという地道な営業活動を展開。ワープロでDMを作成し、宛名は手書きで対応するなど、手探りでのスタートながらも、着実に顧客を増やしていきました。
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思開業1年目での苦労と小さな成功
開業当初、浅山さんは顧客開拓に苦労しながらも、少しずつ事業を拡大しました。最初は10社ほどのお客様でスタートし、1年目には20数社にまで増加。社労士業務だけでなく、行政書士として車のナンバープレートの変更など、幅広い業務に対応していたそうです。時には報酬以上の罰金を払ってしまうこともありましたが、「できることは何でもやる」という姿勢で、開業当初を乗り越えました。
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世間知らずから学んだ経営の実情
リリクルート時代、浅山さんは「必要経費」を国からもらえるものと勘違いしていたというエピソードを披露。独立後、様々な経営者と出会い、リクルート時代には経験できなかったカルチャーショックを受けることもありました。例えば、会社内でお酒を飲んでいる社長に驚いたり、簡単な仕事が実は社会にとって大切な役割を果たしていることを学んだりと、多くの新しい価値観に触れたことで、社会を支える責任感を深めました。
- 二宮:エフピオ浅山の「運がいいラヂオ」、始まります!おはようございます、浅山さん。
- 浅山:おはようございます。
- 二宮:お願いします。リクライブの二宮です。浅山さんの話をお伺いしていきます。
- 浅山:はい、お願いします。浅山です。
- 二宮:今ちょっと優しめに話してもらいましたけど(笑)、優しすぎたかもしれないですね。
- 浅山:いやいや(笑)。
- 二宮:前回、挨拶が「浅山です!」ってすごい勢いだったんで、みんなびっくりしちゃうかも(笑)。
- 浅山:あ、すいません(笑)。割れちゃいますね、耳が(笑)。
- 二宮:耳が割れちゃいますよ(笑)。さて、もう早くも4回目ですかね。
- 浅山:そうですね、4回目ですね。
- 二宮:ようやく、開業のお話に入ってきましたが、開業されたのは何歳くらいの時だったんですか?
- 浅山:30歳ですね、ちょうど30歳の時です。
- 二宮:ああ、30歳ですね。その時は今の「エフピオ」だったんですか?
- 浅山:いや、当時は「浅山社会保険労務事務所」という名前で、完全に個人事務所でしたね。
- 二宮:個人で始めたんですね。
- 浅山:そうです。お金もないから事務所は借りられなくて、自宅兼事務所でやってました。
- 二宮:ああ、誰しも通る道ですよね。
- 浅山:そうですね。自宅に事務所を置いて、妻が電話番をしてくれて、2人でやってましたね。
- 二宮:ああ、そうだったんですか。奥様も協力されてたんですね。
- 浅山:そうですね、家族で協力してやってました。
- 二宮:開業は千葉でやられたんですか?
- 浅山:そうです、千葉で開業しました。ただ、その頃は妻の実家に住んでいた状態で、場所は千葉県の袖ケ浦ってところです。
- 二宮:袖ケ浦、聞いたことあります。
- 浅山:千葉でも南の方で、知り合いは誰もいない状態でした。
- 二宮:知り合いもいなくて、営業活動はどうされていたんですか?
- 浅山:最初はもう安直に、新聞広告で求人を出している会社をリストアップして、そこにDMを送るってことをしてましたね。
- 二宮:DMって当時はメールじゃないですよね?
- 浅山:そう、メールなんてなかったですから、全部はがきでした。
- 二宮:あ、はがきで!
- 浅山:そう、はがきで、ワープロを使って作ってました。
- 二宮:ワープロ!懐かしいですね(笑)。
- 浅山:そう(笑)。宛名は手書きしてたんです。手書きの方が読んでもらえるんじゃないかなって思って。
- 二宮:ああ、手書きですか。大変ですね。
- 浅山:そう、リストが1000件くらいあったんで、手書きで宛名を書くのは大変でしたよ。
- 二宮:すごいですね。それで開業して、どんな感じでしたか?最初はお客さんとかいらっしゃったんですか?
- 浅山:最初は前回言った通り、少し騙された部分もあったんですが(笑)、一応何件かはお客さんを引き継ぎました。最初は10社弱くらいでしたね。
- 二宮:それでも、最初に10社は結構大きいですね。
- 浅山:そうですね。そして、1年で20数社くらいにはなりました。最初は大変でしたけど、なんとか開拓して増えていきました。
- 二宮:それはすごいですね。最初はどんな仕事が多かったんですか?
- 浅山:できる仕事はなんでもやりましたね。「あなたがなんとかするんでしょ?」って無理を言うお客さんも多くて(笑)。でも、社会保険労務士の仕事と一緒に、行政書士の資格も取ってたんで、車のナンバーを変える仕事とか、住所変更に伴う手続きなんかもやってましたよ。
- 二宮:車のナンバーですか?それはまた面白い仕事ですね。
- 浅山:そうなんです。車を持ち込んで、陸運事務所に行ってナンバーを変えるって仕事をしてたんですけど、そのついでに路上駐車して駐禁を取られてしまって(笑)。その時の罰金が、仕事でもらった報酬より高かったってこともありましたね。
- 二宮:それはきついですね(笑)。
- 浅山:そう、「俺、何やってんだろう」って思いましたよ(笑)。でも、やれることはなんでもやってましたね。
- 二宮:忙しくされてたんですね。前の事務所にいた時の給料と比べて、開業してからはどうでしたか?
- 浅山:1年目からそれなりに稼げるようにはなりましたね。最初は1人でやってましたけど、電話番は妻がやってくれてたので、なんとか回っていました。
- 二宮:それはすごいですね。個人でやられていたのはどのくらい続いたんですか?
- 浅山:結構長いですよ。7、8年くらいは個人でやってましたね。
- 二宮:そんなに長く!
- 浅山:そうですね。最初は個人事務所で十分だと思ってやってました。
- 二宮:その頃は、今みたいに法人化して規模を広げるっていう考えはなかったんですか?
- 浅山:そうですね、あまりなかったです。リクルート時代は「伸びるのが当たり前」っていう感覚で仕事をしてましたけど、それとは違う価値観で仕事ができればいいかなと思っていて。
- 二宮:じゃあ、その7、8年の間に、何か大変だったこととか、事件はありましたか?
- 浅山:うーん、大変だったことと言えば、最初はお客さんとの価値観が全く違ったことですね。
- 二宮:価値観が違う?
- 浅山:はい。リクルート時代は、ある程度訓練された方々と接してたんですけど、独立して出会う経営者の方々は、まったく違う世界の人たちで。例えば、最初にできたお客さんのところに行ったら、会社でお酒を飲んでる人がいたりとか(笑)。
- 二宮:ええ、会社でお酒を?それは驚きですね。
- 浅山:そう(笑)。「こんなことが世の中にあるんだ」って、カルチャーショックでしたね。
- 二宮:それは確かにショックですね。
- 浅山:あと、すごく簡単な仕事でも「これは社会にとって大事な仕事なんだな」って教えてくれた社長もいました。最初は「こんな簡単な仕事で報酬がもらえるんだ」と驚いたんですけど、その仕事がないと社会が回らないんだって気づかされました。
- 二宮:なるほど、適材適所ですね。
- 浅山:そう、そうなんですよ。それで、いろいろな会社や経営者を支える大事さを実感しました。
- 二宮:それが今の浅山さんの支えになっているんですね。
- 浅山:そうですね。やっぱり、いろんな経験をして、そういうことを学んでいきました。
- 二宮:ちなみに、メモをいただいてたんですけど、浅山さんが「世間知らずだった」って書いてあって、何かそのエピソードありますか
- 浅山:ああ、ありますよ(笑)。リクルート時代に経営者の方と会って話している時に、「今度車を買ったんだよ」とかって言うんですよ。それで、「すごいですね!」って答えると、「でも、これ全部必要経費で落としてるんだよ」って言われるわけです。
- 二宮:ああ、よくありますね。経費で落とすってやつ。
- 浅山:そうなんですけど、当時の私は「必要経費」って、国からお金がもらえることだと勘違いしてたんです(笑)。
- 二宮:ええっ?(笑)国からもらえるって、どういうことですか?
- 浅山:いや、だから「経費」っていうのは、なんか国が「これ必要だからあげるよ」ってお金をくれるものだと思ってたんです(笑)。
- 二宮:それはすごい勘違いですね(笑)。ちゃんとした大学出て、リクルートに入っててもそんなこと思ってたんですか?
- 浅山:そうなんですよ(笑)。必要経費って、国からのボーナスみたいなものだと勝手に思い込んでました。
- 二宮:でも、確かに説明されなかったら分からないかもしれないですよね。
- 浅山:そうそう、売上から経費を差し引くっていう基本的な仕組みを知らなかったんですよね。全く無知で、後で「あれ?違うじゃん」って思って、調べて初めて理解しました。
- 二宮:それが「世間知らず」ってことですね(笑)。他にもそういう勘違い、ありました?
- 浅山:いやもう、何もかもが世間知らずでしたね。人から聞いた話は全部間に受けて、そのまま鵜呑みにして生活してましたから。
- 二宮:でも、それで浅山さんが「運がいい」って言えるのはすごいですよね。結果的に全部良い方向に進んでるんですもんね。
- 浅山:そうなんですよ(笑)。結果的に全てが良い方に進んでるから、あまり恥ずかしいとも思わなくなりましたね。
- 二宮:それってある意味、すごくポジティブな考え方ですよね。
- 浅山:うん、知らないことは恥ずかしいことでもあるけど、でも「所詮、自分はそんなもんだな」って思ってるんです。背伸びしないで現実を受け入れるっていうのも大事だなと。もちろん、ちゃんと理解している人からすると「何言ってんだ」と思われることもあるんでしょうけど、まあ、それでいいかって感じですね。
- 二宮:その姿勢、なんかいいですね。「必要な時に学べばいい」っていう。
- 浅山:そうそう。タイミングが来たら勉強すればいいかなって。
- 二宮:うーん、今日もいろんなお話が聞けましたね。第4回もかなりいろんなエピソードがありましたが、まだ開業して間もない頃の話ですよね。結構ゆっくり進んでますが(笑)。
- 浅山:そうですね、ゆっくり進んでます(笑)。
- 二宮:でも、全然いいですよ。次回も浅山さんのお話を引き続き聞かせていただこうと思います。
- 浅山:はい、オッケーです。次回も楽しみにしてください。
- 二宮:今日はありがとうございました。次回もお楽しみに!浅山さん、今日はこの後お忙しいんですか?
- 浅山:はい、この後は打ち合わせが入っていて、それから採用活動も頑張ってますので、面接や面談も結構多いんです。
- 二宮:ああ、そうなんですね。早く採用の話に到達しないと、このラジオはまだ浅山さんの昔話で止まってるんで(笑)。
- 浅山:そうですね(笑)。でも、この話もぜひ知ってもらいたいので。
- 二宮:そうですね、確かに。それでは第4回ありがとうございました!次回もお楽しみに!
- 浅山:ありがとうございました!
- 二宮:さて、今回はここまでとなりますが、改めてお聞きいただきありがとうございました。次回も「エフピオ浅山の運がいいラヂオ」をお楽しみに。浅山さん、今日は本当にありがとうございました。
- 浅山:こちらこそ、ありがとうございました。
- 二宮:いやー、でも浅山さん、今日もすごいお話が聞けました。次回は、もっとさらに深いお話、期待してもいいですか?
- 浅山:もちろんです!まだまだお話ししたいことがたくさんありますから、次回も楽しみにしてください(笑)。
- 二宮:それは楽しみですね。リスナーの皆さん、ぜひ次回もお楽しみに。そして、ポッドキャストのフォローや評価も、ぜひよろしくお願いします。星5つとか、できればつけてくださいね(笑)。
- 浅山:ぜひ5つ星でお願いします(笑)。でも、1つ星でも構いませんけど、やっぱり5つのほうが嬉しいです(笑)。
- 二宮:そうですね(笑)。皆さんのフィードバックが、このラジオをより良くしていくので、ぜひよろしくお願いします。
- 浅山:そうですね、応援よろしくお願いします。
- 二宮:では、今日はこれでお別れです。浅山さん、今日もありがとうございました。
- 浅山:こちらこそ、ありがとうございました。
- 二宮:それでは皆さん、いってらっしゃい!
- 浅山:いってらっしゃい!