※こちらの記事は自動文字起こしを元に編集しているため誤字脱字はご了承ください
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テセウスの船に見る組織の変化と成長の悩み
リクライブを5年目に迎える二宮さんは、組織が成長する中でのメンバーの入れ替わりに悩んでいます。「テセウスの船」というパラドックスを引き合いに、最初に構築した組織が全く新しいメンバーで構成されるようになった今、元の姿と同じなのかという問いを投げかけます。組織の変化によって、サービスの質やテイストも変わってしまうことへのジレンマを感じている様子が伺えます。
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経営者としての悩みと組織内コミュニケーションの課題
二宮さんは、仕事の成長スピードと人材育成のギャップに苦しんでいます。以前は少人数で時間をかけて丁寧にサービスを作っていましたが、仕事が増えた現在、全員が同じ目標を共有できずにいるとのこと。特に、新しいメンバーとの微妙なコミュニケーションのズレや、業務の効率化がうまく進まない点が悩みの種になっています。
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ラジオでの相談コーナーのアイデア
浅山さんとの会話の中で、リスナーやゲストの相談に答える新しいコーナーを提案しました。相談に乗ることで、リスナーの悩みに共感し、気持ちを楽にしてあげられるのではないかと考えています。相談内容は経営や組織に関することが中心で、Spotifyでのリスナー参加型の企画が盛り上がることを期待しています。
- 浅山:おはようございます。エフピオ浅山の運がいいラヂオ、スタートです!
- 二宮:おはようございます。浅山さん。リクライブの二宮です。
- 浅山:おはようございます。今日もよろしくお願いします。
- 二宮:はい、よろしくお願いします。前回に引き続き、ちょっと浅山さんに聞いてみたいことがあって。
- 浅山:なんだい? 独立の話か?
- 二宮:いや、独立じゃないです(笑)。そういう話はないんですけどね。実は、今、私がやっている事業「リクライブ」が4年目に入って、もうそろそろ5年になるんです。この7月でちょうど5年になります。
- 浅山:おお、すごいじゃないか。
- 二宮:ありがとうございます。で、これ、ここだけの話なんですけど、リクライブにいるのは僕以外、全員が常に入れ替わっているんですよ。最初からいるメンバーは僕一人だけなんです。
- 浅山:なるほど。人が入れ替わっていくんだね。
- 二宮:そうなんです。やっぱり育っては辞める、あるいは異動もあったりして。グループ会社なので、人事の影響も大きいですからね。よく「テセウスの船」っていう話がありますけど、浅山さん、知ってます?
- 浅山:ああ、聞いたことはあるけど、詳しくはどうだろう。説明してもらえる?
- 二宮:「テセウスの船」というのは、哲学的なパラドックスの一つなんですけど、船を構成しているパーツを少しずつ交換していって、元のパーツがなくなって最終的にすべてのパーツが新しくなったとき、その船は最初の船と同じものと言えるのか? という問いなんですよ。
- 浅山:ああ、なるほど。面白いね。
- 二宮:リクライブもそれと同じような状況なんですよ。最初のメンバーは僕しか残っていないので、最初に始めたリクライブと今のリクライブは少し違っていて、編集をする人が変わればテイストも変わりますしね。
- 浅山:そうだね。それでトラブルがあったりするんだ?
- 二宮:そうなんです。最近も社内でトラブルがあって、字幕をつけるときのやり方が前任者と違うと感じることがありました。マニュアルはあるんですけど、やっぱり新しい人が入ってくると微妙に変わってしまうんですよね。正しいかは置いておいて。そういう小さな違いが積み重なってくると、サービス全体にも影響が出てくるよね。そうなんですよ。サービス自体は同じでも、人が変わると考え方やアプローチが変わるんですよね。で、今は仕事をいただくことはありがたいんですけど、人材育成と事業の成長が追いつかないという悩みがあります。
- 浅山:自分もどうして欲しいか教えて欲しいもん。
- 二宮:いやいや(笑)。人が定着しなくて、僕一人がずっと続けている状態で。
- 浅山:うちも最初の頃は成長スピードもそんなに速くなくて、1年に1人、2人くらい新しい人が入るペースでした。それもおそるおそる。それでもコミュニケーションはしっかり取れていたんですけどね。だんだん時間が経って人数が増えると、伝言ゲームみたいになっちゃうこともあるよね。いくらマニュアルを作っても、そのニュアンスや文化は伝えきれない部分がある。うちも中途採用が多いんですけど、やっぱり今までの価値観や経験に引っ張られることがあって、そこを合わせるのが難しいですね。
- でも逆にあわせられなくて新しい人の意見が入ってきて、良い方向に変わることもあったり。
- 二宮:確かにそれもありますね。ただ、最近は仕事が多くて、以前のように時間をかけて作り上げる余裕がないんです。前は営業を頑張って取った仕事を、じっくり時間をかけて作っていたんですけど、今はそうもいかなくて。
- 浅山:仕事が増えると、どうしてもスピードを求められるからね。
- 二宮:そうなんです。仕事をもらえるありがたみを感じているメンバーと、そうじゃないメンバーの差が出てきてるんですよ。僕は仕事をいただけることが本当にありがたいと思っているんですけど、社内では「与えられた仕事をこなす」という意識が強くなってきてる感じがあって。
- 浅山:そうだね、組織が大きくなると、そういう意識の差が出てくることはよくあるよ。
- 二宮:まさに今、そのフェーズにいるなと思っています。でも、浅山さんならどうしますか? 流れに身を任せるのか、それとも何か対策を考えるのか。同じやり方でいいのか悩んでいます。僕が頑張れば頑張るほど、逆にメンバーが離れていく感じもあって…。「二宮さんだからできるんですよ」とか言われたりして
- 浅山:わかるなあ、それ。うちでもよくある話だよ。経営者としては会社全体の目標を達成しないといけないから、全員に団結してやろうぜって言うけど、なかなかうまくはいかないんだよね。
- 二宮:そうですよね。僕もフロアの責任者で、上司は社長なんです。だから最終的には僕が全部動かさなきゃいけない状況なんですよ。でも、メンバーは目先の仕事に追われて緊急度の高いことしかやらなくなっていて…。忙しい、忙しいって言いながらも、実はもっと効率よくやる方法があるのに気づいていなかったりしてね。でも、提案すると「それは言われてないから」とか言われちゃったりして。最近の悩みですね。
- 浅山:でもこれ、ラジオで言って大丈夫ですかね…。まあ、言っちゃったものはしょうがないね(笑)。でも、多かれ少なかれ、どこの経営者も似たような悩みを抱えてると思うよ。特にオーナー経営者は、会社を所有して回してるわけだから、自分が抱く理想と現実のギャップに悩むことが多いんだよね。
- 二宮:そうなんですね。なんか、初めて浅山さんに色々と相談させていただきましたけど、まるで相談会みたいになっちゃいましたね(笑)。浅山さんがゲストの相談を受ける、みたいな感じはどうですか?
- 浅山:そうだね。昨日もそういう感じの電話があったんだよ。あるお客様から電話がかかってきて、結構長いんだよね、毎回(笑)。
- 二宮:ああ、それは…大変そうですね(笑)。
- 浅山:うん(笑)。で、そのお客様の質問が毎回すごく長くてさ。他のメンバーが対応してるんだけど、ちょっとやりきれないっていうかね。もう、レベルの問題じゃなくて、とにかく話が長いんだ。携帯が鳴って取れなかったりすると、そのまま1時間半、2時間も話しちゃう感じ。
- 二宮:うわあ、それはすごい(笑)。でも、浅山さんが巻き取ったんですね。
- 浅山:そうそう。「もう僕が全部対応するから」って言って、直接対応してるんだけどね。これがまた、そのお客様が聞いてくることって、別に労働法とかの話じゃないんだよ。もっと根本的な、社長の決断に関わるようなことだったりしてさ。
- 二宮:なるほど、そういう内容だったんですね。
- 浅山:うん。だから、他のスタッフが答えられることと僕が答えることは違うんだよね。結局、「あなたがどうしたいのか」っていう社長の覚悟の話になってくる。そこで「なんで同じことやってるのに、うちだけこうなるんだろう」とか、そういう話になってくるわけ。
- 二宮:うーん、確かに、それはスタッフが対応するよりも、浅山さんが直接話す方が良さそうですね。
- 浅山:そうなんだよね。だから、結局そういう相談役みたいな形になっちゃってる(笑)。でも、それで満足してもらえてるのかどうかは分からないけどね。
- 二宮:そうなんですね(笑)。でも、相談に乗るっていうのは、大事なことですよね。リスナーからもお便りをもらって、浅山さんがそれに答えるっていうスタイル、面白いと思います。
- 浅山:うん、それなら「Spotify」のアプリをダウンロードして、ラジオを聞いてもらえたら、そこから質問ボックスに投稿できるようになっていますから。お便りが来ると、さらにラジオっぽくなりますね。
- 二宮:そうそう。大阪市の〇〇さんからお便りが届きました、とかやってさ(笑)。
- 浅山:そういうの、楽しいですよね(笑)。ぜひやってみたいです。
- 浅山:うん、じゃあ、そんな感じで相談企画もチャレンジしてみようか。
- 二宮:ありがとうございます。今日は本当に色々と相談に乗っていただいて、勉強になりました。
- 浅山:いやいや、こちらこそありがとう。またこういう話をしようよ。
- 二宮:ぜひお願いします! またよろしくお願いします。
- 浅山:それじゃあ、そろそろ締めに入るかな。
- 二宮:はい、皆さん、ありがとうございました!
- 浅山:それでは、皆さん、いってらっしゃい。
- 二宮:いってらっしゃい。