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事業承継の課題と個人事務所の未来について
浅山さんが語るのは、個人事務所が直面する「事業承継」の問題。75歳を超えた知人の社労士が、後継者不在に悩んでいる例を挙げ、引退後に事務所が閉鎖されるリスクに触れます。浅山さん自身は2年前にエフピオを法人化し、同じ問題を回避できましたが、個人で事務所を運営する多くの社労士は、事業をどのように引き継ぐかが大きな課題であると実感しています。
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社会保険労務士の法人化と支援の可能性
浅山さんは、エフピオを法人化した背景として、事業継続とお客様へのサービス提供の安定性を挙げます。法人化により、組織的な体制を築くことができるため、より良いサービスを提供し続ける基盤ができたと説明。また、同業の社労士に対して法人化の支援を行う可能性についても触れ、今後の展開として検討する価値があると考えています。
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後継者問題と顧客との関係性の重要性
後継者問題は、事業承継の一環として避けて通れない課題です。浅山さんの知人は、息子に事業を継がせることが難しく、お客様からもサービスの継続を求められています。個人事務所の多くが直面するこの問題に対し、浅山さんは「お客様との関係性が深いからこそ、事業をどう引き継ぐかを真剣に考える必要がある」と強調しています。
- 浅山:おはようございます。エフピオ浅山の運がいいラヂオ、スタートです。
- 二宮:おはようございます。浅山さん。リクライブの二宮です。
- 二宮:「エフピオ浅山の運がいいラヂオ」は、社会保険労務士法人エフピオ代表の浅山さんがお届けするおめでたい雰囲気のラジオ番組です。
- 浅山:おはようございます。
- 二宮:前回は、ゲスト回ということで、たくさんの方々にご登場いただきましたね。
- 浅山:そうですね、皆さんにいろいろとお話してもらってありがたかったです。自分がどう思われているのかを改めて感じることができて、「ああ、自分はそういう存在だったんだな」とか、「FPをこういうふうに見られてるんだな」というのを感じましたね。とても良い機会でした。
- 二宮:そうですね。ゲスト回もいくつか続けてやってきましたが、今回はどうしましょうか?
- 浅山:今日はですね、また次回にゲストをお招きしたいと思うんですが、その前に昨日ちょっとあったことを話してみようかなと思います。まあ、「がっかり」というわけではないんですけど、そういうものなんだな、というお話を少し。
- 二宮:ぜひ、聞かせてください。
- 浅山:はい。私が社会保険労務士の試験に合格したのが、平成元年。だから、もう30年以上前になるんですけど、合格した直後に、しばらく船橋の事務所でお世話になったんです。同じ時期に合格した方がいて、その方は実務経験がほとんどなかったんですけど、営業経験があるということで、「まずはやってみよう」と独立されたんですよ。ただ、あまりにも実務経験が足りなかったので、私が働いていた事務所によく相談に来られていて、私が教えることも多かったんです。そういう感じでとても良い関係を築けた方なんですけどね。
- 二宮:なるほど、その方は今もご活躍されているんですか?
- 浅山:その方、今もう75歳を超えているんですよ。で、昨日その方から連絡があって、「実は息子もいるんだけど、彼に事業を引き継がせるのはちょっと難しい状況で、どうしようか迷っている」と。お客さんからも「今後もサービスを続けてくれるのか? 誰にバトンタッチするのか?」という質問をされていて、引退すると事務所もなくなっちゃうという話なんです。
- 二宮:うーん、個人事務所だとそういう課題が出てきますよね。
- 浅山:そうなんです。世間でいう「事業承継」がまさに目の前の課題になっているんですよ。それで、その方の事務所には実はうちの娘もお世話になってたんです。うちの娘、中学受験をしていい学校に行ったんですが、大学は行きたくないって言い出して、結局行かなかったんですよ。それで、「声優になりたい」とか、わけのわからないことを言い出して(笑)、結局ならなかったんですけどね。で、職もなかったので、その先生が「うちで働いてみる?」って言ってくれて、10年ぐらいお世話になっていたんですよ。
- 二宮:そうだったんですか。お嬢さんもそんな経緯があったんですね。
- 浅山:でも、今はもう別のところで働いています。その事務所の先生とは、そういう深い関係があったんです。その先生が、今後どうしようかと悩んでいて、これもやっぱり自分たちもそういう年齢になったんだなと感じましたね。で、また、うちのお客様の関係でも、企業買収や労務デューデリジェンスとか、そういったサポートをさせてもらうことが多いんですけど、今度は自分の仲間がそういう問題に直面しているんだなって。
- 二宮:確かに、そういった話は業界のどこでも起きていますよね。
- 浅山:はい、で、私自身も2年半前くらいにエフピオを法人化しましたので、うちにはそういった事業承継の問題は起こらないんですけど、世の中にはこういう問題が多くて、せっかく始めた事業がうまく引き継がれずに途絶えてしまうケースが本当にたくさんあるんだな、と改めて思いました。自分たちは幸い、良いタイミングで法人化できて良かったですけど、やっぱりその経験を活かして何かもっと他の人にも貢献できたらな、と思ったんです。
- 二宮:そうですよね。浅山さんのように個人事務所から法人化されて成功されているケースは、そんなに多くないように思います。ほとんどの社労士事務所って、個人でやられている方が多いですよね?
- 浅山:そうですね。私の感覚では、法人化している事務所って多分5%もないんじゃないかなと思います。ほとんどが個人事務所ですね。今は一人でも法人化できるんですけど、そこにメリットを感じていない方が多いんじゃないかな。
- 二宮:浅山さんも最初は「山」とか、自分の名前を使った事務所名にされていましたよね?
- 浅山:そうそう。僕も社労士の仲間たちと話していると、やっぱりみんな自分の苗字を事務所名にすることが多いですね。でも、そうするとやっぱり同じ問題が起きやすいんですよ。自分の名前を使って事業を始めると、その事業をどうやって継続させるかとか、お客様がどう思うかというのは、最初はあまり考えないんですよね。まずは目の前の生活をどうするか、自分が生きていけるかどうか、そっちで手一杯で。
- 二宮:そうですよね。法人化を考えるのって、ある程度の規模になってからですよね。浅山さんも、2年前に法人化されたんでしたっけ?
- 浅山:そうそう。法人化したのは、やっぱり事務所がなくなったらどうしよう、っていう不安が大きかったんです。ある程度のお客様が集まってくれて、私たちを支えてくれている状況で、これからもそのお客様に対して良いサービスを提供し続けていくためには、組織としてちゃんとした体制を作らなきゃいけないな、と考えたんです。それに、やっぱり夢を持っているお客様に対して、法的なサポートをすることでお手伝いできたらいいなっていう思いもありましたね。
- 二宮:ラジオでも言っていましたが、浅山さんのところは意外と多くの方に聞かれていますよね?もしかしたら、同業の社労士の方も聞いているかもしれないですね。
- 浅山:そうだね、30代や40代で開業している社労士の方とかも聞いているかもしれない。でも、まだ法人化していない方も多いと思うんですよ。
- 二宮:そういう方たちに対して、エフピオとして法人化の支援なんかは考えていないんですか?
- 浅山:うーん、そうですね。今までそういうことは特に考えてこなかったんですけど、例えばうちの社内で、将来的に社会保険労務士が増えてきたときに、それぞれの夢とかビジョンがあると思うんですよね。独立したいっていう人もいるかもしれないし、二宮さんが言ったように、法人化を考えているけどどうすればいいのかわからないっていう方もいるかもしれない。そういう方たちに対して、自分の経験を伝えることで、結果として世の中の企業や事務所が良くなっていく手助けができるなら、それは確かに意義のあることかもしれませんね。
- 二宮:やはり、相談があればどんどん浅山さんにアプローチしてもらうといいですね。エフピオとしての経験やノウハウが、役立つ場面は多いと思います。相談に乗ってもらえたら、運が良くなるかもしれない(笑)。
- 浅山:そうですね(笑)。頼られるっていうのは、やっぱり嬉しいことですし、もちろん相談があればいつでも受けたいと思いますよ。いろんな人に運が良くなってもらいたいですからね。
- 二宮:運がいいラヂオですからね(笑)。聞いている方の中で、ちょっと法人化に関して迷っている方や、悩んでいる方がいれば、ぜひ浅山さんにご相談いただければと思います。
- 浅山:そうですね。気軽に話してもらえればいいかなと。こういう話をしていると、やっぱり改めて自分も、誰かの役に立つ仕事ができているんだなって感じますね。
- 二宮:それにしても、浅山さんからこういう話題が出るのは、久しぶりな感じがしますね。いつもはもう少し軽い話題が多いですから。
- 浅山:珍しいでしょ?(笑)。でも、昨日そういう出来事があって、ちょっと語ってみたくなったんですよ。たまにはこういう真面目な話もいいんじゃないかと思ってね。
- 二宮:ありがとうございます。浅山さんがちゃんとラジオのことを考えて話題を持ってきてくださるのは、嬉しいですね。今日はかなりいい話を聞かせてもらいました。
- 浅山:そう言ってもらえると嬉しいです。これからも、時々こういう話も持ってきますので、期待しててください(笑)。
- 二宮:ぜひお願いします。さて、今日はショートスパンでしたが、非常に深いお話を聞かせていただきました。
- 浅山:いやいや、こちらこそ。今日はちょっと真面目な話になりましたが、聞いてくださっている皆さんには何か役に立つヒントがあったらいいなと思っています。
- 二宮:本当にそうですね。運がいいラヂオですから、聞いている方々が少しでも「運がいいな」と感じてもらえるような、そんな内容になっていたらいいですね。
- 浅山:そうですね。じゃあ、今日はここまでということで。
- 二宮:はい。今日は本当にありがとうございました。また次回も楽しみにしています。
- 浅山:それでは皆さん、いってらっしゃい。
- 二宮:いってらっしゃい。