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第二創業期での苦労と組織形成の課題
エフピオが第二創業期を迎える中、法人化に伴う組織運営の難しさが浮き彫りに。新旧社員の融合や年功序列の風土が課題となり、過去の成功体験に頼った経営手法が、新しく入社した人材にとっては不公平感を生むことも。浅山氏は自身のやり方を見直し、合理的な考えを持つ石川氏の協力のもと、組織の改善に努めていると語った。
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一気に人員増加した法人化初期の混乱
法人化直後に社員数を倍以上に増やしたエフピオ。しかし、未経験者が多く、教える側も対応に追われた。理論先行で進めた教育プログラムは実務経験とのギャップが大きく、混乱を招いた。今は動画を活用した効率的な教育体制を導入し、当時の反省を踏まえた運営を行っている。
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経営の原点に立ち返る:2030年のビジョン
法人化の意義に迷いが生じた時、浅山氏はエフピオの2030年ビジョン「人が真ん中にあるエフピオ物語」を読み返し、自分たちの原点に立ち返るという。個人事務所から法人へと進化したことで、今後も粘り強く挑戦を続け、2030年までに理想の組織を実現する決意を語った。
- 浅山:おはようございます。エフピオ浅山の「運がいいラヂオ」スタートです。
- 二宮:おはようございます。浅山さん。リクライブの二宮です。
- 浅山:おはようございます。
- 二宮:今日も暑いですね。
- 浅山:そうですね。今朝、歩いてきたら、汗だくになりましたよ。遅刻しちゃって(笑)。
- 二宮:あら、大変ですね。朝なのにもう暑いですからね、夏ですし。
- 浅山:そうですね、だってもう梅雨も入りもしちゃったし、夏本番ですね。日本ですから、仕方ないですよね(笑)。
- 二宮:それはさておき、今日はついにラジオにもお便りが届いてますよ。
- 浅山:おお、やりましたね!嬉しいです。
- 二宮:読んでもいいですか?
- 浅山:もちろんです。
- 二宮:えーっと、ちょっと難しい漢字があって読めないところがあるんですけど……「山建(やまだて)さん」って読むんですかね?それとも「やまけん」さん?
- 浅山:あ、ペンネームじゃなくて「ペンナーム」って書いてありますよ(笑)。
- 二宮:あー、僕のミスかもしれないですね(笑)。じゃあ、山建さんということで勝手に進めます。すいません、読ませていただきます。
- 浅山:お願いします。
- 二宮:では、お便りを読みます。「付き合いの長い社員が退職するのは感慨深いです。当社は第二創業期に入り、古参者への感謝はある一方で、新たに加入した人材を受け入れず、年功序列の風土が根強く、せっかく事業拡大のために採用した人材が次々と退職してしまいました。この顛末で経営者として非常に苦しい状況です。浅山様の第二創業期における事業拡大の秘訣や、新旧人材での組織形成におけるご苦労や失敗から得た教訓、アドバイスをいただきたいです」という内容です。
- 二宮:すごいですね、いい質問ですね。
- 浅山:そうですね、僕も教えてもらいたいぐらいですよ(笑)。
- 二宮:でも、似たような話ってよくありますよね。
- 浅山:そうですね、まさに今、僕たちもそういう課題に取り組んでいる最中ですからね。ちょっとリアクションしていいですか?
- 二宮:もちろんです。
- 浅山:僕たちの「第二創業期」って、どういうレベルかはわからないですけど、そんな大きなものじゃないんですよ。以前もお話ししたかもしれませんが、令和2年の末までは僕の事務所は個人事務所だったんです。
- 二宮:ええ。
- 浅山:その当時は、収益があって経費を引いた残りが僕の給料、みたいな感じで、会計的には「貸借対照表」を意識していないような時代でした。でも、令和3年にエフピオという社労士法人を立ち上げて、法人として会社を維持し、存続させるために「損益計算書」だけでなく、「貸借対照表」もしっかりと意識しなければならなくなったわけです。
- 二宮:なるほど。
- 浅山:で、その「存続」について考えたとき、「自分たちってどんな存在で、どんな存在になるべきか」をちゃんと議論しなきゃいけなくなった。それでブランディングの話になり、いろいろと決めたわけですが、言うのは簡単ですけど、実際には難しかったですね。
- 二宮:そうですよね。
- 浅山:僕は昔からの人間関係を大事にするタイプで、個人事務所のときは「僕と誰々」という形で、それぞれの社員と直接やり取りして物事を決めていたんです。でも、法人になってからも、そのやり方を変えずに続けていた。それが新しく入ってきた人たちからすると、「なんで前の人たちばかり優遇されてるの?」って見えてしまったんですね。そこが非常にまずかった。
- 二宮:なるほど。
- 浅山:だから、組織がうまく回らなかったんです。それを今も完全に解決したとは言えないですけど、少しずつ変えていかなきゃいけないなって思っています。
- 二宮:確かに、過去の成功体験にしがみつくのはよくないですよね。
- 浅山:そうですね。過去を否定したくない気持ちはありますけど、自己否定が必要な時もある。ただ、それが難しいんですよね。自分で自分を否定するのは、プライドが邪魔をするのか、なかなかできない。
- 二宮:ええ。
- 浅山:ただ、僕の場合はエフピオのもう一人の代表である石川がいて、彼は昔からの仲間なんですけど、僕よりもずっと合理的なんです。彼がちゃんと理屈で僕のやり方を否定してくれるので、少しずつ改善してきた感じですね。
- 二宮:なるほど。それは大きいですね。
- 浅山:でも、質問者の方がおっしゃる「失敗から得た教訓」は山ほどありますが、うまくいった感じはまだまだないですね。課題は山積みで、いつ解決するのか、心が折れそうになることもあります。
- 二宮:確かに、それは大変ですね。
- 浅山:でも、頑張らなきゃね。エフピオって名前も変えて株式会社化して、最初は社員が何人いたか覚えてます?
- 二宮:ええ、何人だったんですか?
- 浅山:FP化したときは……ちょっと正確な数字は忘れちゃいましたけど、20人以上になったんじゃないかな。
- 二宮:すごいですね。もともと何人くらいでやってたんですか?
- 浅山:法人化する前は5〜6人でやってたんです。それがいきなり倍以上に増えて、最初の半年で25〜26人になりました。
- 二宮:それはすごいですね。半年でそんなに増えたんですか?
- 浅山:そうなんです。令和3年1月1日の法人化に向けて、前年の夏ぐらいから採用活動を始めて、「1月1日から来てください」って感じで一気に採用したんです。
- 二宮:一気に人が増えると、混乱しそうですね。
- 浅山:混沌としてましたよ(笑)。しかも、そのときの採用者はほとんどが未経験者でした。
- 浅山:未経験者ばかりだったので、それまでいたメンバーがみんな教育に回る形になりました。
- 二宮:それは大変だったでしょうね。全員が慣れていない状況ですから。
- 浅山:そうなんです。それまでのメンバーも自分の業務がありましたし、いきなり教える側に回るのは相当な負担でした。しかも、いきなり理屈から教え始めちゃったんですよ。実務の経験がまだないのに、いきなり理論だけ詰め込まれても、結びつかなくて混乱しますよね。
- 二宮:実務と理屈が噛み合わないと、やっぱり難しいですよね。
- 浅山:そうなんですよ。今思えば、相当空回りしてたなって感じです。毎週月曜日の朝9時から12時まで、勉強会をやってたんですけど、実務がない状態で理屈を教えられても「?」ってなりますよね。
- 二宮:はい。
- 浅山:他にも、当時は色々と新しいことをやりたがっていて、焦ってたんですよね。新しい事業を立ち上げようとか言って、全員に1日1時間、その新しい事業のためにグループを組んで取り組んでもらったりしてました。
- 二宮:なるほど、やることが多すぎて、パンパンになってしまったわけですね。
- 浅山:そうそう。まずは日常業務に慣れてもらうのが最優先だったんですけど、気持ちだけが先走ってしまって、いろいろ詰め込みすぎちゃいましたね。振り返ってみると、無駄なことが多かったなって思います。
- 二宮:今振り返って、もしもう一度その時期に戻ったら、どういう風にやり直しますか?
- 浅山:そうですね……今まさに、その時の教訓を活かして、パート3を積極的に採用しています。当時の反省点として、実務の基本をしっかり教えることができなかったので、今は効率的にやるために、動画を作ってそれを見てもらうようにしています。これも他社でもやっていることですが、当時はそんな手法を知らなかったんです。いちいち人が出張って、直接教えていたんですけど、今はもっと効率的にやれるなって思いますね。
- 二宮:確かに、今なら動画などで効率化できますよね。
- 浅山:はい。で、当時の採用活動でも、いろんな業界から人を採用したので、「ちょっと違うな」って思って辞めていく人も多かったんです。残念ながら、当時採用した人のうち、今残っているのは数少ないんですよ。
- 二宮:それは本当に残念ですね。
- 浅山:うん。やっぱりフィットしないっていうのはどうしようもないですからね。ただ、今の質問にちゃんと答えられてるのかどうか……ちょっと話が脱線しちゃってますね。
- 二宮:いや、全然大丈夫ですよ。でも、その時の状況が聞けてよかったです。
- 浅山:ありがとうございます。ちょっと戻るんですけど、心が折れそうになることって、やっぱりあるじゃないですか。でも、そこで自分に問いかけるんですよ。「なんで法人化したんだっけ?」って。
- 二宮:なるほど、原点に戻るんですね。
- 浅山:そうです。何のためにこれをやってるんだっけ? 何が自分の基本なんだっけ?って考えます。で、それを思い出すために、僕はエフピオのホームページに書いてあるビジョンとかミッションとか、行動指針を読み返すんですよ。そこに、「2030年、人が真ん中にあるエフピオ物語を作るんだ」って書いてあるんです。
- 二宮:はい、2030年のビジョンですね。
- 浅山:そう。で、その文章を読むたびに、「俺は2030年までにこのエフピオ物語を実現するんだ」って思い出して、気持ちを新たにしてます。もちろん、常にそれを読んでるわけじゃないんですけど、たまにね、心が折れそうな時とかに読むんです。で、今日もこんな質問をいただいたので、また読み返してみようかなって思ってます。
- 二宮:なるほど。それで心がリセットされるわけですね。
- 浅山:そうですね。自分を見失わないために、何のためにやってるのか、何が大事なのかを思い出すのは大切です。やっぱり経営者として、しっかりしなきゃいけない。諦めたくなることも多いですけど、粘り強くやり続けることが重要だと思います。
- 二宮:そうですよね。浅山さんでも、諦めたくなる瞬間があるんですか?
- 浅山:いや、諦めはしないですよ。僕、しつこいんで(笑)。でも、心が疲れることはありますよね。「もう無理かも」とか「どうすればいいんだろう」って思うことはあります。でもさ、天才でもないし、すぐに成功するわけないじゃないですか。まだたった3年半ですよ。
- 二宮:そうですね、社労士としては長いキャリアをお持ちですけど、法人としてはまだ3年半ですからね。
- 浅山:そうなんです。だから、3年半の実績を見て嘆く人もいますけど、まだまだこれからだって言いたいですね。それに、個人事務所と法人では全然やることが違うんですよ。20年以上社労士業をやってきましたけど、それは社労士としての経験であって、会社としてはまだ3年半ですから。
- 二宮:確かに、会社としての経験は全く別物ですよね。
- 浅山:そうなんです。社内でも嘆く人はいますけど、嘆くのは簡単なんですよ。でも、これから伸びるぞっていう希望を持ってやっていかないといけない。それを、どうやってみんなに伝えるかが僕と石川の役目ですね。今は二人で代表を務めていますから、どうやってその思いを共有していくかが課題です。
- 二宮:なるほど。やっぱり、リーダーとしての責任も大きいですよね。
- 浅山:そうですね。でも、こうやってお便りをいただいて、それについて話す機会があるのは本当にありがたいことです。こういう方が聞いてくださってるんだなって、感謝の気持ちでいっぱいです。
- 二宮:仕込みじゃないですよね(笑)。
- 浅山:いやいや、全然仕込みじゃないですよ(笑)。Spotifyにいただいたコメントですからね。
- 二宮:なるほど。そうですね、ありがたいですよね。
- 浅山:ありがたいです。こういう質問をいただいて、僕も参考になるし、逆にこの方と直接話してみたいぐらいです。
- 二宮:それはいいですね。ぜひまたお便りをいただきたいですね。
- 浅山:そうですね。ぜひまたご連絡ください。質問にちゃんと答えられたかはわからないですけど、こういうやり取りができるのは本当に嬉しいです。
- 二宮:そうですね、こういう対話ができるのは貴重です。
- 浅山:ラジオっぽくなってきましたね(笑)。
- 二宮:そうですね、やっとラジオらしくなってきました(笑)。
- 浅山:第92回ですけど、こういう回が増えるといいですね。やっぱり皆さんからのフィードバックがあると、すごく励みになりますから。
- 二宮:確かに、仕込みなしでこんな素晴らしいお便りをいただけるのは、本当にありがたいです。
- 浅山:そうですね。
- 浅山:これからもぜひ、皆さんにどんどんお便りをいただいて、盛り上げていきたいですね。まじめにやっていきますので、よろしくお願いします。
- 二宮:そうですね。こういったやり取りがラジオの醍醐味ですから。ちなみに、浅山さん、さっきも少しお話がありましたが、今後も人を増やしていく予定なんですか?
- 浅山:そうですね。今、パート3の採用を積極的に進めていて、10人どころかもっと増やしていく予定です。特に、効率的に仕事を進められるような体制を整えたいなと思っています。
- 二宮:なるほど。それだけ採用するとなると、やっぱり大変ですね。
- 浅山:はい、だからこそ、以前の経験を活かして、今は動画を使って基本的な業務を教えるようにしています。当時はそんな方法がなかったので、人が一から教えていたんですが、今はもっと効率的にできるかなって思っています。
- 二宮:確かに、動画を活用するのは効果的ですね。受け入れ側も負担が軽減されるでしょうし。
- 浅山:そうですね。受け入れ側の負担はもちろん大きいですが、そこを少しでも軽くできれば、新しい人たちもスムーズに馴染んでくれるんじゃないかと期待しています。ただ、全ての人がフィットするわけではないので、退職者が出るのは仕方ない部分もありますけどね。
- 二宮:そうですね。どの業界でも、人のフィット感っていうのは難しいところですよね。
- 浅山:ええ、そこはどうしようもない部分ですね。でも、前向きに進めていかないといけないし、諦めずに取り組んでいきたいですね。
- 二宮:そうですね。やっぱり、粘り強く続けることが大事なんですね。
- 浅山:はい、そう思います。継続は力なりってよく言いますけど、まさにその通りで、うまくいかないことがあっても、粘り強く続けていけば、いつかは形になると信じています。
- 二宮:浅山さんのその姿勢は、本当に経営者として大切なことだと思います。
- 浅山:ありがとうございます。そういう風に言っていただけると、頑張らなきゃって思いますよね(笑)。
- 二宮:でも、本当に諦めずに続けることって、簡単じゃないですからね。たった3年半でここまでやってこれたっていうのは、やっぱり凄いことだと思いますよ。
- 浅山:そう言ってもらえると嬉しいです。でも、まだまだこれからですよ。さっきも言いましたけど、3年半なんてまだ序の口ですから。僕はもっと長いスパンで考えていて、2030年までに「人が真ん中にあるエフピオ物語」を実現するために、もっといろんなことに挑戦していきたいですね。
- 二宮:2030年に向けて、まだまだ成長の余地があるんですね。
- 浅山:そうです。伸びしろはたっぷりありますよ(笑)。伸びしろって言いながらも、心が折れそうになることも多々ありますけどね。
- 二宮:やっぱり、浅山さんでも心が折れそうになる瞬間ってあるんですか?
- 浅山:もちろんですよ。人間ですから、そりゃあありますよ(笑)。でも、そこで諦めちゃダメなんですよね。何があっても、やり続けなければいけない。僕たちみたいな凡人が、最初から成功するなんて無理ですから。
- 二宮:そうですね。特に、会社経営は一筋縄ではいかないですもんね。
- 浅山:本当にそうなんですよ。思い通りにいかないことばかりですけど、それでも続けていれば、少しずつでも成果が出てくるんじゃないかって信じてます。今はまだ始まったばかりで、課題も山積みですが、それを乗り越えて、2030年に向けてしっかりやっていきたいと思っています。
- 二宮:その姿勢は本当に素晴らしいです。僕も見習わないといけませんね(笑)。
- 浅山:いやいや、そんな大げさな(笑)。でも、僕たちがやろうとしていることは大きな挑戦なので、仲間と一緒に少しずつ進んでいければいいかなと思っています。
- 二宮:そうですね。やっぱり、仲間と一緒に歩んでいくのが大切ですね。
- 浅山:ええ、やっぱり一人じゃできないことばかりですからね。だからこそ、みんなで力を合わせて、2030年に向かって頑張っていきたいと思います。
- 二宮:それにしても、今日のお便りをきっかけに、こういう深い話ができたのは本当に良かったですね。
- 浅山:そうですね。本当に感謝ですね。こういうお便りをいただくことで、僕たちも考え直すきっかけになりますし、リスナーの方々にどう伝わっているのかを知ることもできるので、今後もぜひお便りをお待ちしています。
- 二宮:そうですね。リスナーの皆さんからのフィードバックがあると、ラジオもさらに楽しくなりますからね。
- 浅山:はい、ぜひお待ちしています。今回のラジオは少しラジオっぽくなってきましたね(笑)。
- 二宮:そうですね(笑)。やっとラジオらしい形になってきました。
- 浅山:第92回ですけど、こういう回が増えるといいですね。もっとこういうお便りをいただければ、話も広がりますし、リスナーの方にも楽しんでもらえるんじゃないかなと思っています。
- 二宮:確かに。今後もこういった形で進めていけるといいですね。
- 浅山:そうですね。ただ、仕込みのお便りは無しでお願いしますね(笑)。
- 二宮:もちろん(笑)。仕込みじゃなく、リスナーの方々からのお便りをお待ちしています!
- 浅山:本当にそうですね。まじめにやっていきますので、ぜひ皆さんからのお便りを楽しみにしています。
- 二宮:今日も色々とお話を聞けてよかったです。
- 浅山:こちらこそ。いろいろ話せてよかったですし、何よりお便りが嬉しかったですね。
- 二宮:そうですね。ラジオらしいやり取りができたのは本当に良かったです。
- 浅山:じゃあ、今日はこれで締めますか。
- 二宮:はい。
- 浅山:それでは、みなさん、いってらっしゃい!
- 二宮:いってらっしゃい!